ぽっこりおなかは腸の停滞が原因

ぽっこりお腹
便秘が続くとおなかがぽっこりと出るのは、便がたまったからだけでなく、腸の働きが悪くなることも関係しています。つまり、現代人は、消化・吸収・排泄に必要な腸の働きが弱くなっている人が少なくないのです。
この状態を、私は「停滞腸」と呼んでいます。腸の働きが鈍くなると、便秘やガス腹を招き、下腹部が張ったり、腹痛や胸焼け、口臭や体臭、ニキビや肌荒れなどの原因になったりもするのです。さらに、停滞腸になると、むくみも招きます。
むくみは、細胞間に余分な水分がたまる現象で、水分代謝がスムーズに行われていないサインです。朝、顔が腫れぼったくなったり、夕方、脚がパンパンに張ったりするなど、外見上にも悪影響を及ぼします。こうした余分な水分も、停滞腸を改善することで尿や汗となってスムーズに排出することができます。これを解毒といい、こういった、毒を体外へ出すことで美しく健康になるという考え方を、「デトックス」(体内浄化)と呼びます。

腸内リセットダイエットは、栄養素などを補う「プラス」の健康法というよりも、まず、たまり過ぎた余分なものや汚れをいったんスッキリ浄化し、リセットすることを目的としています。そのうえで、必要なものを摂取するという「マイナス」の健康法なのです。

内臓の解毒で全身が健康になる

ところで、便秘が大腸ガンの温床となっている可能性もあります。大腸ガンは、女性のガンのうち、最も死亡率が高いガンです。

便秘と大腸ガンとの関連は、まだ研究段階で明らかではありませんが、便秘で腸に内容物が長くとどまっていると、発ガン物質などの毒素を発生させる可能性も否定できません。

また、停滞腸で老廃物を腸内に長時間ため込んでいると、腸内細菌のバランスがくずれ、悪玉菌が優勢になります。

悪玉菌がはびこると、腸内環境が悪化し、免疫力(病気に対する抵抗力)も衰えて、病気にかかりやすくなります。ですから、停滞腸が続く場合、腸の状態を検査でチェックすることもあります。

さらに、慢性的な便秘で下剤(大黄、センナ、アロエ等を含むもの)を常用することも、停滞腸を招きます。腸の働きが低下し、自力で排便できなくなりますから、腸に黒い色素が沈着する大腸メラノーシス(腸のシミ)を招いたりすることがあり、注意が必要です。

大腸メラノーシスは、自覚症状こそありませんが、大腸がまるで伸びたゴムのような状態になり、腸の働きが低下してしまう症状です